“メディア・タイプ”とは?
“メディア・タイプ(media type)”は文書が表示される大まかなデバイスのカテゴリで条件づけるために使用できます。
メディア・タイプは記述する場合は“and”演算子を挟んでメディア・コンディションの前に記述しなければなりません。メディア・タイプはメディア・クエリに1個だけ記述することができます。
“only”修飾子を使用する場合以外はメディア・タイプは任意であり、省略した場合は“all”と同じ意味です。
過去のメディア・タイプ
メディア・タイプが最初に定義されたのは1997年に勧告されたHTML4の仕様で、“link”要素の“media”属性の値として定義されました。これらのメディア・タイプはCSS2にも取り入れられ、“Media Queries Level 3”までは多くのメディア・タイプが定義されていましたが、時代の進歩とともに当初定義されたメディア・タイプでのデバイスの区別はあまり効果的でなくなりました。例えば、スマートフォンの登場により、“handheld”メディア・タイプと“screen”メディア・タイプの境目はかなり曖昧になりました。
その結果、後から登場したメディア・フィーチャーを使用する方がより良くデバイスの特性を表現することができるため、“Media Queries Level 4”ではメディア・タイプは“all”メディア・タイプ、“print”メディア・タイプと“screen”メディア・タイプの3個だけに集約され、他のメディア・タイプは非推奨となりました。
“all”メディア・タイプ、“print”メディア・タイプと“screen”メディア・タイプ以外の過去に定義されていたメディア・タイプは非推奨扱いとなり、ユーザー・エージェントはこれらのメディア・タイプを認識するものの、どんなデバイスにも一致しないものとして扱います。