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HTML5.1への変更点

記事Jul. 25th,2018
Aug.21st,2020
HTML5からHTML5.1への要素や属性の主な変更点。新しい要素と属性や変更、廃止された要素と属性の一覧

このページの内容にはHTML5.2への変更は反映されていません。HTML5.2への変更点は“HTML5.2への変更点”を参照してください。

HTML5.1

“HTML5.1”とは?

HTML5.1”は2016年11月1日にW3Cによって勧告されたHTML5のマイナーアップデートです。HTML4からの変更ほど大きな違いはありませんが、HTML5で定義しきれなかった部分の仕様変更などが行われています。注目されている変更としてはCSSやJavascriptなどを使用せずにレスポンシブデザインを実現できるpicture”要素と“srcset”属性の追加などがあげられます。

2017年10月3日にはHTML5.1に含まれた重大なエラーなどを修正した第2版の“HTML5.1 2nd Edition”が勧告されています。

仕様書

HTML5.1の仕様書はW3Cのウェブサイトで閲覧することができます。

要素の変更点

追加された要素

以下の要素はHTML5.1で新しく追加されました。

要素 用途
<details> 開閉式のウィジェットを表す
<menuitem> 操作メニューの項目を表す
<picture> 表示する画像を最適化する
<summary> 開閉式のウィジェットの要約を表す

以下の要素は一度廃止されましたがHTML5.1で再び追加されました。

要素 用途
<menu> 操作メニューを表す

変更された要素

以下の要素はHTML5.1で変更されました。

要素 変更点
<a> href”属性を指定しない場合はインタラクティブ・コンテンツではなくなりました
<figcaption> figure”要素内での配置場所の指定がなくなりました
<footer> セクショニング要素内に配置されている場合入れ子にすることができるようになりました
<h1>~<h6> section”要素でアウトラインを生成しても見出しをすべてh1”要素にすることができなくなりました
<header> セクショニング要素内に配置されている場合入れ子にすることができるようになりました
<tfoot> tbody”要素よりも前に配置することができなくなりました
<time> 要素の内容はフレージング・コンテンツ、もしくはテキストになりました。

属性の変更点

追加された属性

以下の属性はHTML5.1で新しく追加されました。

要素 属性 用途
<a> referrerpolicy="" リファラーポリシーを指定する
<area> referrerpolicy="" リファラーポリシーを指定する
<body> onlanguagechange="" ブラウザの言語設定が変更されたときに実行するスクリプト
onpageshow="" セッション履歴の中で移動してウェブページを表示したときに実行するスクリプト
onunhandledrejection="" 未処理の拒絶されたPromiseが処理されたときに実行するスクリプト
<iframe> allowfullscreen="" 全画面モードにすることを許可する
<img> sizes="" 画像を表示するサイズ
srcset="" 使用可能な画像ファイルのセット
<menu> type="" メニューの種類
label="" コンテキストメニューのラベル
<script> nonce="" “Content Security Policy”のワンタイムトークンを指定する
<source> media="" リソースが対象とするメディアを指定する
sizes="" 画像を表示するサイズ
srcset="" 使用可能な画像ファイルのセット
<style> nonce="" “Content Security Policy”のワンタイムトークンを指定する

以下の属性は一度廃止されましたがHTML5.1で再び定義されています。

要素 属性 用途
<a> rev="" リンク先から見た現在の文書との関係
<link> rev="" リンク先から見た現在の文書との関係

以下のグローバル属性はHTML5.1で新たに追加されました。

属性 用途
draggable="" ドラッグが可能かどうかを指定する

以下のイベントハンドラ属性はHTML5.1で新たに追加されました。

属性 用途
onclose="" ダイアログを閉じた時に実行されるスクリプト
oncontextmenu="" コンテキストメニューを表示した時に実行されるスクリプト
oncopy="" 要素上でコピーした時に実行されるスクリプト
oncut="" 要素上で切り取りをした時に実行されるスクリプト
ondrag="" 要素のドラッグされた時に実行されるスクリプト
ondragend="" 要素のドラッグが終わった時に実行されるスクリプト
ondragenter="" ドラッグしたアイテムが要素に入った時に実行されるスクリプト
ondragleave="" ドラッグしたアイテムが要素から離れた時に実行されるスクリプト
ondragover="" ドラッグしたアイテムが要素の上に重なった時に実行されるスクリプト
ondragstart="" 要素のドラッグが始まった時に実行されるスクリプト
ondrop="" 要素にアイテムをドロップされた時に実行されるスクリプト
onlanguagechange="" ブラウザの言語設定が変更されたときに実行するスクリプト
onpaste="" 要素上で貼り付けをした時に実行されるスクリプト
onpageshow="" セッション履歴の中で移動してウェブページを表示したときに実行するスクリプト
onrejectionhandled="" 未処理の拒絶されたPromiseが処理されたときに実行するスクリプト
onunhandledrejection="" Promiseの拒否が処理されないときに実行するスクリプト
onwheel="" 要素上でマウスのホイールを回した時に実行されるスクリプト

変更された属性

以下の属性はHTML5.1で変更されました。

要素 属性 変更点
<a> rel="" 属性値として“external”、“noopener”を指定できるようになりました
<area> alt="" map”要素内に同じリンク先のarea”要素がある場合でも値に空文字列を指定できなくなりました
rel="" 属性値として“external”、“noopener”を指定できるようになりました
<img> alt="" title”属性を持つ場合や知人に送るHTMLメールである場合でも省略することができなくなりました
width="" 値に“0”を指定できるようになりました
<input> autocomplete="" 属性値としてオートコンプリートで表示されるべき入力候補の種類を示すトークンを指定できるようになりました
type="hidden"の時も指定できるようになりました
type="" 属性値としてmonthweekdatetime-localを指定できるようになりました
value="" type="submit"の時に値が翻訳可能になりました
<meta> content="" http-equiv="refresh"の時“;”と“url=”が任意になりました
<textarea> autocomplete="" 属性値としてオートコンプリートで表示されるべき入力候補の種類を示すトークンを指定できるようになりました

以下のグローバル属性はHTML5.1で変更されました。

属性 用途
accesskey="" 属性値として複数の値を指定することができなくなりました

廃止された属性

以下の属性はHTML5.1では廃止されたため使用できません。

要素 属性 用途
<audio> mediagroup="" メディアのグループ化
<button> menu="" 関連付けるmenu”要素
<label> form="" form”要素との関連付け
<object> usemap="" クライアントサイドイメージマップとの関連付け
<table> sortable="" ソート可能にする
<th> sorted="" 表をソートした時の順序
<video> mediagroup="" メディアのグループ化

以下のイベントハンドラ属性では廃止されたため使用できません。

属性 用途
onmousewheel="" 要素上でマウスのホイールを回した時に実行されるスクリプト
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