マークアップの方法
はじめに
前述した属性を使用して文章に含まれるマイクロデータをマークアップしていきます。
以下の文章を例に説明していきます。
アイテムを生成する
マイクロデータを記述するには“itemscope”属性が必要です。“itemscope”属性はアイテムを生成し、アイテムの中はある物事についての情報であるということが示されます。
“itemscope”属性を指定すること以外に特別な意味はないのでここでは全体を“div”要素で囲み、そこに“itemscope”属性を指定します。
“itemscope”属性を指定した“div”要素は一つのアイテムになります。
次にアイテムのタイプを定義するために“itemtype”属性を指定します。
この例ではとある創作物についての情報が書かれたアイテムなので、“schema.org”から“http://schema.org/CreativeWork”を選んで“itemtype”属性で指定します。
マイクロデータをマークアップする
“itemtype”属性で指定した定義に基づいてマイクロデータをマークアップしていきます。
例えば“枕草子”は題名、つまりこの創作物の名前なので“itemprop”属性で名前を示すプロパティ名の“name”を指定します。ここでは“itemprop”属性を指定する以外に特別な意味はないので“span”要素でマイクロデータとなる部分を囲み、“itemprop”属性を指定します。
ここで、“枕草子”の“著者”である“清少納言”について説明する文章があります。
以上のようにマークアップすることもできますが、ここではより詳しく“著者”の情報をマークアップしていきます。
最初にしたように“itemscope”属性を指定してアイテムを生成します。このアイテムには“itemprop”属性で“author”を指定しているのでこのアイテムは“著者”についての情報であることを示します。
このアイテムの中も同様に“itemprop”属性を使用してマークアップしていくのですが、先ほどまでと異なるのはこのアイテムの“itemtype”属性には“http://schema.org/Person”が指定されているので、これに基づいたプロパティ名を指定しなければいけないということです。
また、以下のように“名前”をマークアップしましたが、より細かくマークアップすることもできます。
以下の例では“名前”のうちどの部分が“苗字”でどの部分が“下の名”であるかをマークアップして示しています。
最後に、“blockquote”要素に“itemprop”属性を指定します。この“blockquote”要素は“著者”の情報を示すアイテムの外にあるので“itemtype="http://schema.org/CreativeWork"”に基づいたプロパティ名を指定します。
マークアップし終えたコード
マイクロデータをマークアップした文章は以下のようになります。