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a”要素:リンク

記事Apr. 8th,2015
July 7th,2020
ハイパーリンクを表す要素
この記事はHTML Living Standardに対応しています。
この記事はHTML Living Standardに対応しています。

要素について

a”要素はhref”属性を指定した場合ハイパーリンクを表します。

href”属性を指定しない場合プレースホルダーを表します。まだリンク先がまだ存在しない、もしくは存在したが削除された場合などにダミーリンクとすることができます。

サンプルコード

<p><a href="sample.html">リンク</a></p>

リンク

属性と値

属性
属性 説明 説明
必須属性
なし
任意属性
グローバル属性
href="" リンク先の指定 URL リンク先のURL
#ID名 リンクの到達点となる要素のid”属性の値
mailto:メールアドレス メールの送信先
tel:電話番号 発信する電話番号
target="" リンク先の表示方法 _blank 新しいブラウジング・コンテキストに表示
_self 現在のブラウジング・コンテキストに表示
_parent 現在のブラウジング・コンテキストの1つ上位のブラウジング・コンテキストに表示
_top 現在のブラウジング・コンテキストの最上位のブラウジング・コンテキストに表示
ブラウジング・コンテキスト名 任意のブラウジング・コンテキストに表示
download=""HTML5で追加 ダウンロードさせるかどうか、ダウンロード時のファイル名 ファイル名 ダウンロード時のファイル名
ping=""HTML Living Standardで定義 pingの送信先 URL pingの送信先
rel="" 現在の文書から見たリンク先との関係 リンクタイプ 現在の文書から見たリンク先との関係
hreflang="" リンク先の記述言語 言語コード リンク先が記述されている言語
type="" リンク先のMIMEタイプ MIMEタイプ リンク先のMIMEタイプ
referrerpolicy=""HTML5.2で追加 リファラーポリシーを指定 リファラーポリシー リファラーポリシー

href”属性を指定しない場合はtarget”属性download”属性ping”属性rel”属性hreflang”属性type”属性referrerpolicy”属性は指定できません。

過去に定義されていた属性
属性
属性 説明 説明
name=""注意 到達点として指定するための名前 文字列 固有の識別名
charset=""注意 リンク先の文字エンコーディング 文字エンコーディング リンク先の文字エンコーディング
rev=""注意 リンク先から見た現在の文書との関係 リンクタイプ リンク先から見た現在の文書との関係
accesskey="" 要素にアクセスキーを割り当てる 文字 ユニコード1文字によるアクセスキー
shape=""注意 イメージマップの領域の形状 rect 長方形
circle 円形
poly 多角形
default 画像全体
coords=""注意 イメージマップの領域の座標 左上の角のX座標,左上の角のY座標,右下の角のX座標,右下の角のY座標 shape”属性の値が“rect”の場合】左上の角の座標と右下の角の座標
中心点のX座標,中心点のY座標,半径 shape”属性の値が“circle”の場合】中心点の座標と半径
X座標,Y座標,X座標,Y座標,... shape”属性の値が“poly”の場合】すべての角の座標を順番に
tabindex="" フォーカスの可否とフォーカスの移動順序を指定する 正の整数 順次ナビゲーションに加わり、フォーカスの順番を指定(tabindex”属性の値が小さい順番にフォーカスする)
0 順次ナビゲーションに加わるがフォーカスの順番は指定しない(文書内に記述された順番でフォーカスする)
負の整数 フォーカス可能だが順次ナビゲーションには加わらない
onfocus="" フォーカスされた時に実行されるスクリプト スクリプト フォーカスされた時に実行されるスクリプト
onblur="" フォーカスを失った時に実行されるスクリプト スクリプト フォーカスを失った時に実行されるスクリプト

プレースホルダーとしての“a”要素

href”属性を指定していない“a”要素はプレースホルダー(場所取り)を表します。リンク先が準備中である場合など今後リンクを指定する可能性がある、あるいはリンク先が削除された場合に使用できます。

プレースホルダーとして使用する(href”属性を指定しない)場合はtarget”属性download”属性ping”属性rel”属性hreflang”属性type”属性referrerpolicy”属性は指定できません。

<p><a>リンク</a></p>

リンク

a”要素の内容

a”要素の内容となるテキストは“リンクテキスト”や“アンカーテキスト”と呼ばれますが、これらはリンク先の内容を表すものであるべきです。音声ブラウザなどでリンクテキストだけを抽出して一覧にする機能で使用されることがあるほか、すべてのユーザーにとってリンク先がリンクテキストによって一目でわかることは求めている情報へ到達するための手助けになります。そのため、リンクテキストがリンク先を適切に表すことはアクセシビリティの点から重要となります。

不適切なアンカーテキスト
<p>マンゴスチンについて詳しくは<a href="sample.html">こちら</a>をご覧ください。</p>

適切なアンカーテキスト
<p>詳しくは<a href="sample.html">マンゴスチンについての情報</a>をご覧ください。</p>

適切なリンクテキストの指定はSEOの観点からも非常に重要とされます。検索エンジンはリンクの数や質をウェブページの評価に利用していて、どのようなリンクテキストでリンクされているのかがウェブページの内容を判断する材料になります。リンクテキストに含まれるキーワードはリンク先のウェブページの重要なテーマであると認識されやすく、そのキーワードでの検索順位を向上させる場合があります。

a”要素の内容はテキストである必要はなく、img”要素などテキスト以外を配置してリンクとすることもできます。この場合alt”属性の値がリンクテキストの代わりとして扱われます。

<p><a href="https://web.havincoffee.com/"><img src="sample.png" alt="HTMLタグ辞書~havin'a coffee break"></a></p>

HTMLタグ辞書~havin'a coffee break

また、HTML4までは“a”要素は“インライン要素”だったので“ブロックレベル要素”をその中に配置することはできませんでした。しかし、HTML5ではトランスペアレント・コンテンツ・モデルとなったので、“a”要素の親要素に内包できるコンテンツ・カテゴリーの要素であればブロック・レベルの要素(CSSでdisplay: block;)でも“a”要素の中に配置できます。

<a href="sample.html">
<h1>バナナの特徴</h1>
<p>「バナナ」はバショウ科バショウ属の多年草及びその果実のことである。</p>
</a>

バナナの特徴

「バナナ」はバショウ科バショウ属の多年草及びその果実のことである。

仕様書

a”要素はHTML2.0から定義されている要素です。現行の仕様であるHTML Living Standardでも定義されています。

定義されている仕様書
HTML 4 HTML 5 HTML 5.1 HTML 5.2 HTML Living Standard
<a>
定義あり

定義あり

定義あり

定義あり

定義あり
DOMインターフェース
[Exposed=Window]
interface HTMLAnchorElement : HTMLElement {
[HTMLConstructor] constructor();

[CEReactions] attribute DOMString target;
[CEReactions] attribute DOMString download;
[CEReactions] attribute USVString ping;
[CEReactions] attribute DOMString rel;
[SameObject, PutForwards=value] readonly attribute DOMTokenList relList;
[CEReactions] attribute DOMString hreflang;
[CEReactions] attribute DOMString type;

[CEReactions] attribute DOMString text;

[CEReactions] attribute DOMString referrerPolicy;

// also has obsolete members
};
HTMLAnchorElement includes HTMLHyperlinkElementUtils;
UAスタイルシート
@namespace url(http://www.w3.org/1999/xhtml);

:link {
color: #0000EE; /* */
}

:visited {
color: #551A8B; /* */
}

:link:active, :visited:active {
color: #FF0000; /* */
}

:link, :visited {
text-decoration: underline;
cursor: pointer;
}
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